それでは日立製作所の野望JP1 AJS編の続きである。
さて、商品体系が判ってきたところで小規模システムへの対応状況を見てみよう。
正直、Manager , Viewが高価なので小規模システムだと費用対効果が宜しくない。
日立製作所としてはAgent側にJP1/AJS Agent MEという「1日10ジョブまで」に限定した安価なagentは用意しているのだが、システム全体の費用削減に大きく寄与しない。まず小規模システムだとAP , DBサーバにアプリケーションやユーティリティが集中する。この結果として、どうしてもジョブ数が多くなってしまうのである。
筆者は「Managerから制御できるAgentは5ノードまで」といった商品設定が必要と考えるが、日立製作所の意見は異なる様である。
また、「JP1をSasS提供」という広告が一時あったが、これはJP1製品群の極一部が従量課金サービスとして提供されたという事であり、JP1/AJSが例えばジョブ数での従量課金で利用できる、という訳ではない。さらに「JP1/AJSがAWS対応」と言った広告も、AZまたぎのクラスタ構成がサポートされたという事で、JP1/AJS ManagerがAWS marketplace対応した、SaaS化された、というものでは全くない。現時点ではオンプレの拡張と考えた方が良い。残念ながら、日立製作所としては十分にシェアを取ったジョブスケジュール市場で安売りをする気は無い様だ。
システムデザイン上はWindowsのタスクスケジューラではなく、ちゃんとしたジョブ運用ツールの導入が望ましいが、JP1/AJSを含めて安価なものは存在しないと思って良い。
オープンソースに期待はしているが、現状としてWindow/Linux両対応で、判りやすいViewまで無償提供されているものは無い。例えばHimeosは無償だが、ViewはHinemosジョブマップオプションとして有償提供となっている。Zabbixのジョブスケジューラも国内サポートがあるが、結構良いお値段が必要である。大規模システムであれば、この手のOSSのサポートは定額なので従量課金の商用ライセンスより安価になりやすいが、小規模システムだと逆に割高になりかねない。
情報システム部が10名以上いて、自社でOSSをある程度トラブルシュート出来ないなら、基幹システム運用では商用製品の方が始末が良い、というのが筆者の考えである。
2019-08-04
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