ゆっくり考えると、やはりこのスキームはおかしい。
そもそもABLは借り主が作り出した有形無形の換金が難しい資産、ここには借り主が生み出した付加価値を含む、を担保に借金をするという事だ。つまり、工場の在庫を担保にするのは、工場で原料を加工し付加価値を付けた状態になった事に対して金を貸しているのであろう。工場の原料を担保に、というABLはありえない。
こう考えると、九十九電機が商品を仕入れただけの状態である店頭在庫は、工場における原料と同じであり、この状態で担保価値というのは無い。正確に言えば価値はあるのだが、この価値はメーカへの代金支払と相殺されるので、差引0という事だ。
無論、筆者は「小売店のやっている事には付加価値はない。製造業マンセー」と主張しているのではない。小売店の付加価値とは店頭での販売員の対応能力であったり価値を伝える提案力である。しかしこれは究極の無形資産であり、のれん代や商標と言った無形資産より担保査定が難しいだろう。NECリースも苦し紛れに在庫品を担保にしたのかと推測するが、練りが足りないと思う。
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