2024-01-08

  世の中に家計簿管理の記事は色々存在するが、金融資産管理の観点で纏めたものが意外に少ないので、作成。

 

 先ず、「家計簿」と「金融資産管理」 とは求められる機能が異なる。

 

 「家計簿」では日々の出納管理が中心であり、費目(食費とか光熱費)が充実しており、入力し易い事が求められる。

 10年程前からJumsoft Moneyを使用していたのだが、これはクレジットカードや電子マネーには当然対応しておらず、全て手動入力とする必要があった。また現金支払がポイント等で有利な支払先も多かった。

 現在では現金支払のメリットは殆ど無く、電子マネー支払がポイント等を含めて有利な状況である。またクレジットカード、電子マネーが普及しているので現金決済の場面は殆ど無い。

 よって、自身が多用する電子マネー(筆者はモバイルSuica)とクレジットカードに対応したサービスであれば十分に役立つ。


 一方「金融資産管理」では多種多様な金融資産の残高等を一括して取得、推移を分析しやすい事が求められる。

 従来は表計算ソフトへの入力といったアナログ手法を用いていたのだが、手間が大きいのでaccount aggregationサービスで省力化したいところであった。


 結論から言えば、PC/MacではMoneyfoward、スマートフォンでは野村証券のOne Stockが最良である。

 Moneyfoward以外にMoneytree, 楽天銀行のマネーサポートが挙げられるが、証券口座対応が少なく実運用に耐えない。マネーサポートはやる気があるのか?というレベルの酷さでサービス安楽死状態である。

 Moneyfowardは証券、fx、仮想通貨等を含めた広範囲な対応をしており、唯一使えるサービスなのであるが、表示、分析機能で問題がある。

 

 資産運用では、直ぐに各種支払や投資に回せる流動性資産(所謂生活防衛用のお金と言っても良い)、運用(運用中)資産とに分けて分析がしたい。Moneyfowardでは資産内訳で流動性資産と言える費目が「預金・現金・暗号資産」となっている。一般的な感覚では値動きが無く、換金性の高いものが分類されるべきなのだが値動の激しい暗号資産、さらには外貨預金もここに分類されて集計される。同様に「債券」も円建てと外貨建てが一緒に集計されている。

 

 OneStockは「(円)預金・MRF」「外貨預金・外貨MMF」「国内(個別)株式(除REIT)」「国内ETF」「国内REIT」「国内債券」「外国債券」「投資信託」「暗号資産」と国内/国外、株式/債券といった分類で集計される。また、「資産配分の状況」からMoneyfowardで問題となっている流動性資産/運用資産が一目で表示可能。

 OneStockで各種口座から情報取得するエンジンはMoneyfowardだが、取得情報を分類集計する部分は野村証券の設計と思われる。流石証券会社と言うべきか。

 残念なのはスマートフォンアプリのみでPC/Macで使用できない点。また生活費等を入力する事で「資産寿命」(現在の生活費&金融資産から金融資産0になる年数を試算)を算出可能だが、生活費設定のパラメータが自動化され過ぎて当てにならない点。後者は使わないから良いのだが。 

 

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